さて、それでは、2011年7月15日、記念すべきTaylor初登場の場面から見ていきましょう
このとき彼女はまだ10代
2009年4月にリリースしたYou belong with meがBillboard Hot 100で自己最高の2位を獲得し、翌年のアルバムSpeak NowはBillboard 200で初登場1位と、既に超人気のシンガーソングライターでした
しかし、そんな彼女も、それまで順風満帆だったわけではないようです
インタビュー冒頭で、エレンがテイラーに尋ねます。
E=Ellen、T=Taylor
E:So tell us your fantastic story. This is incredible and you’re 18 and you’re so popular, and tell everybody how this all happened.
T:Thanks! I started singing when I was a baby, but I decided that this was it when I was like 10, and started dragging my parents to festivals and fairs and karaoke contests like every single weekend.
では、一緒に見ていきましょう
So tell us your fantastic story.
では、あなたの素晴らしい(サクセス)ストーリーを我々に話して(教えて)ください。
「素晴らしい」と聞くと、日本人は反射的に greatやwonderfulと訳したくなる人が多いですが、今回のようないわゆるサクセスストーリの場合、fantasticが適切です。
fantastic storyは、「夢物語」と訳すこともあります。
また、success storyも和製英語ではなく普通に通じる英語で、a fantastic success storyと重ねて使うこともよくあります
This is incredible and you’re 18 and you’re so popular,
これは(信じられないくらい)素晴らしいことですよね、あなたは(まだ)18歳で、ものすごく人気があって、
これも「素晴らしい」系の単語。今度はincredibleですね。ちょっと難しめの単語ですが、Mr.インクレディブルで知った方も多いのではないでしょうか?
「すごいですね!」と伝えたい時は、great や wonderfulだけでなく、This is incredible!や This is amazing!、This is awesome! などバリエーションを増やせるととってもいいですね
and tell everybody how this all happened.
そして、どうやってここまでのスターになったのか、みんなに教えてください。
How this (all) happened は、「どうやってある状況になったのか」を説明するときに使える表現です。こういう場合、日本人はwhyを使いがちですが、とてもネイティブっぽい言い方なので、ぜひ覚えて使ってみて
Thanks! I started singing when I was a baby, but I decided that this was it when I was like 10,
ありがとうございます!私は赤ちゃんの頃から歌っていましたが、10歳くらいの時、これだ(歌こそ自分のやりたいことだ)って決めて、
This was it も、とても英語っぽい言い方ですね
(探していたもの、欲しいもの、やりたい事は)まさにこれ!これだよこれ!というニュアンスになります。
マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画のタイトルも、THIS IS ITでしたね
しかし、10歳にして、自分が人生でやりたいことはこれだ!って決められるところ、さすが大スターになる人は精神的に大人ですね~
また、likeは、~くらい、という意味で、ここでは10歳くらい、という意味で使われています。
and started dragging my parents to festivals and fairs and karaoke contests like every single weekend.
そして、ほとんど毎週末、お祭りやイベント、カラオケ大会に両親を引っ張って行くようになったんです。
Drag+人+to+場所で、人を場所へ引っ張って行く、という意味になります。単に連れていく、というよりも、無理にでも引っ張って行く、というニュアンスが出ます。
いわゆるステージママのように親に言われてやっていたのではない、テイラー自身のやる気が伝わる表現ですね。
また、likeは、上でも既に出てきましたが、ネイティブは本当によく使います。意味合いは文脈によっていろいろですが、つなぎ言葉的にええと、や、他にも、~くらい、大体、~みたいな、という感じで使われます。
ここでは、like every single weekendで、毎週末のように、という意味になります。
Every single~は、毎回、という場合でも、特に個々を強調したい場合(数が多いことを強調したいなど)に使います。毎回、と言いたい時、日本人はeveryだけにしてしまいがちですが、こうやってevery singleと重ねるのもネイティブっぽいこなれた表現なので、ぜひ使ってみてください
では、本日のおさらいです
key points
incredible:信じられないほど素晴らしい
tell+人+how+主語+happened:どういう経緯で(主語)が起きたのか話す(教える)
this is it:(求めていたのは)まさにこれです
like:=くらい、aboutと近いニュアンス
drag+人+to+場所:人を(無理やり)引っ張って(場所)へ連れて行く
every single+物、機会:あらゆる物、あらゆる機会(数の多さなどを強調したい場合)
エレンとテイラーの会話は次回に続きます