学校で習う英語とリアルな英語の違い

英会話サプリ

日本の学校英語とリアルな英語

今週末、某中高一貫校にて高校生を対象にキャリア授業なるものをやらせていただくのですが。

事前に生徒さん達からあげられた質問をまとめたファイルをいただきました。できれば授業の中でいくつか触れてほしいとのこと。

全部で30個近くあり、かなり突っ込んだ内容(AIが通訳・翻訳業に及ぼす影響とか、年収とか笑)なのですが、その中で一つ、じっくり考えさせられた質問がありました。

それは、「学校で習う英語と大人が使うリアルな英語の違いはなんですか(一部改変)」という質問。

これを考え始めると、日本の英語教育の根本的な問題に行き着いてしまうのです(-_-;)。日本の英語教育は、文法をしっかり教えるなど良い点ももちろんあります。しかし、テキストの例文が不思議というか、実際に英語圏で長期生活をした経験がない人が作成しているのではないか、というものが多かったり、また、アウトプット面では、カタカナ読みで発音を教えられるケースが多く、正しい発音のルール(フォニックスやシラブルなど)を教わらない→ネイティブの英語が聞き取れないなど、問題点もたくさんあります。

例えば、学校で教えられる英語と、実際によく使われている英語の違いは以下です。

相手の言うことが聞き取れなかったとき

学校で習う表現は、“Pardon?” ですよね。しかし、これはちょっと違和感があります。個人的な印象としては、気取っている雰囲気というか、フォーマルすぎる表現な感じがします。

実際には、アメリカ人であれば、“What did you say?” “What was that?”をよく使います。

まだ決まっていません、と言いたいとき

学校のテストでは、多くの人がこう書くのではないでしょうか。“It is not decided yet. “

一方、ネイティブであれば、たとえばこう言います。“That’s still up in the air.”

私はそうは思いません(私の意見は違います)、と言いたいとき

多くの日本人が、“I don’t think so. “と言いがちです。

しかし、この言い方はちょっと失礼な印象。相手や言い方によってはむっとされたり、喧嘩売ってる!?と思われるリスクもあります。英語には敬語がないと勘違いされている人が多いですが、実際にはそうではなく、細かな言い方で丁寧さが変わってきます。反対の意見を表明したい場合は、上記のような直接的な表現よりも、次のようなワンクッション置いた言い方が好まれます。例えば、“I don’t see it that way. “” I see it in a different way. “ 私の見方はちょっと違います、というニュアンスです。

このようなリアルな英語を身に着けるには、現状、英会話スクールなど学校以外のところで学ぶしか術がないのですよね。日本の英語の教科書の良さは活かしつつ、もっと実際に使われている表現を含んだものにできないものでしょうか。何とかしてそれを実現させたいとかねてより思っているのですが…

千歳船橋・経堂・オンライン JET SETイングリッシュ