前回のつづきです。
契約や取引に関する口語表現がいろいろ出てきています。
When people negotiate, they’re trying to find a contract they can all agree on, as well as the contract’s “terms” or rules. Each person or group who will sign the contract after the negotiation is known as a “party.”
交渉を行う場合、人々は、全員が合意できるような契約と、契約の「条件」やルールを見つけようとするものです。交渉後に契約に署名する個人またはグループは、「当事者」と呼ばれます。
契約書では、条件のことは“terms and conditions”とするのが一般的です。
英文契約書を見てみれば、必ずその項目があると思います。
If the deal involves buying or selling, you can expect some “haggling,” which means to argue about the price. If you’re buying, you’ll want to “talk down” the price, or convince the seller to make it cheaper.
取引に売買が含まれる場合、価格について議論する「値切り交渉」が予想されます。購入する場合は、価格を「(価値が低いとして)値切る」、あるいは安くするよう売り手を説得することになります。
逆に、値段を高くする場合は talk upと言います。
You definitely won’t want the seller to “jack up the price”, which is when they make it much higher than it should be.
あなたは、売り手が「価値を吊り上げる」ことは決して望みません、それは売り手が適切な価格以上に商品の価格を上げることです。
いわゆる車などを「ジャッキアップする」場合の jack up です。
You should also be careful to read the “fine print”, which are the details of the contract, often written in a smaller font. We often use this phrase in other situations to talk about details that might cause problems if we don’t read and understand them.
また、「ファイン・プリント」と呼ばれる、通常は小さな文字で書かれている契約書の細部も注意深く読む必要があります。私たちはこの言葉を、読んで理解していないと問題になりそうな詳細について、(契約書以外の)他の場面でもよく使います。
Fineとは、ここでは「小さい、細かい」という意味です。
When the negotiations are successful, you can say that you have “struck a deal.”
交渉が成功すれば、「取引を成立させた」と言うことができます。
Deal は取引のこと。類似表現の make a deal の場合は単に取引をする、契約をする、という意味で、「(交渉して)成立させる」というニュアンスはありませんのでご注意。
And when all the parties are happy with a deal, it’s normal to “shake on it,” which just means to shake hands to show that you agree.
そして、すべての当事者が取引に満足したら、shake on it 、つまり、合意していることを示すために握手することが通常です。
契約以外にも、握手して約束するという意味(口約束よりもずっと重い)に使います。
After that, everyone will “sign on the dotted line,” because where you sign on a contract is often shown with a line of dots.
その後、全員が「点線の上に署名する」のです、契約書のサインすべき箇所は、しばしば点線で示されるからです。
追加知識ですが、dotted line reporting relationship で、直属ではないが、仕事などで関係のある社内の人との上下関係を意味します。(直属はreporting lineと言いますね。)