コースの特徴
本コースでは、東京大学の前期試験「外国語」の過去問を素材として、受講生に実際に制限時間内に解いてもらった後で、詳細な解説と記述問題の個別添削を実施します。なお、講師は自身も東京大学出身で、現役の同時通訳者でもある英語のプロフェッショナルであり、大手予備校での指導や日本人の英語の添削経験も豊富です。(詳細は代表者略歴をご覧ください。)
東大入試英語の最大の特徴は、与えられた試験時間内に、膨大な問題に適切に解答しなければならないという点です。
東大の英語の問題は、受験生の広範な能力をみるため、考え抜かれています。東大HPでは、「(高等学校段階までの学習で)その言語についての正確な知識に裏打ちされた論理的な思考力の養成に努めて」「ときにその言語の背景にある社会・文化への理解を要求する問題が出題される」と明言されており、英語の入試問題はまさにこのメッセージを体現した出題内容となっているのです。
例えば、例年大問1の(A)で出題されるのが「要約問題」です。これは、400文字程度の英文を読み、日本語70~80文字で要約するというものです。つまり、ここでは単なる英語力のみでなく、テーマについて的確にまとめて表現する力、思考力や国語力も試されます。また、大問2の(A)では、2023年には初めて、与えられた2つの主張から1つを選び、理由を添えて考えを述べる、という、新形式の「自由英作文」問題が出題されました。ただし、解答の語数は例年通り60〜80語でした。ここでも、説得力のある主張を英語で展開できるか、という、英語の知識だけでは太刀打ちできない能力が問われています。
また、大問3のリスニング問題では、抽象度の高い内容が扱われることも多く、単に英単語の意味を知っているだけでは正解できない、「文脈から推測する力」や「ポイントを把握する力」までが必要とされるような出題が見られます。
このような東大の英語問題への対策として重要なのは、まずは時間を意識して問題を解き、120分という限られた時間内で最大得点を獲得できる方策を身につけることです。特に、冒頭の要約問題や、自由英作文などは非常に時間を食う問題ですので、日頃から答案作成→講師による添削→添削内容の理解・習得という訓練サイクルを十分に積んで、一定時間内に質の高い答案を作成できるようになっておく必要があります。
通常の予備校や英会話学校の講師では、こうしたハイレベルな問題の答案を適切に添削することは困難です。JET SET は東大出身で日本人の英語添削経験も豊富な同時通訳者でもある講師が、みなさんの答案一通一通を丁寧に添削し、要改善点を指摘します。
他の難関大学入試対策や、英検上位級(準1級、1級)の対策にも
東大の英語問題は上記のような特徴を持っていることから、その対策を行うことで、他の難関大学の入試問題に対応する力も涵養することが可能です。また、出題内容の抽象性や社会性といった特徴は、英検における上位級(準1級、1級)の対策としても役立ちます。一般には、東大の英語は、英検準1級以上の英語力に、思考力・国語力をプラスアルファしたレベルと言われています。
なお、ご存じのかたも多いかもしれませんが、大学入学共通テストは英検準1級と問題形式も難度もそっくりだと言われています。ということは、東大の英語を勉強することで、英検準1級程度の力がつく=大学入学共通テスト対策にもなり、あとは英検特有の単語を追加すれば英検準1級合格も可能です。これは一石二鳥の方法かもしれませんね。