幼児英語教育の意義

英会話サプリ

先日レッスンを行った大人の生徒さんは、発音がとても綺麗なかたでした。しかし、特に海外経験や、発音矯正などの特殊なトレーニングを受けたこともないそう。もちろんインターナショナルスクール出身でもありません。日本の学校に通い、一般的な日本の英語教育を受けて大人になったかたです。

なのになぜ??

その答えは、彼女の幼少期にありました!

実は、彼女のお母さまが、幼児英語教育関連の会社にお勤めで、彼女も物心つく前からそこの教材を使って、日常的に英語の歌を歌ったりアニメを観て育ったのだそう。しかし、小学校に入る頃には英語に飽きてしまい、以降英語を特に勉強したことはなかったとのこと。

それが、ご自身にもお子様が生まれて、幼児期から英語に親しませようと、かつてご自分が使われていた教材を出してきてお子様に観せてみたのだけれど、その時になって、ご自分が歌や台詞など全て覚えていたことに気づかれたそうなのです。

そして、再度英語を学んで、いつか仕事にしたいとも思うようになった、とのことでした。

外国語の発音を吸収し、同じように発音できる能力は6歳がピークで、以降は聴覚が母国語に合わせてチューニングされてしまい、それ以外の言語を聞き取ることがどんどん難しくなるという説があります。また、三つ子の魂百までと言われるように、幼少期に身に着いたことは忘れないとも言われています。今回のことは、まさにそれを裏付けるようなお話でした。ですので、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、ぜひお子さんが生の英語に触れられる機会をたくさん作ってあげてほしいと思います。文法とか文字とかは、ずーっと後でいいのです。とにかく英語でのコミュニケーションに触れさせてあげることが大切です。早期の英語教育が重要だということは国際的なコンセンサスであり、たとえば今後大きな経済成長が期待されているインドネシアでは、「人間の知能の約50%は4歳のときに出来上がる」との研究結果をもとに、政府が日本では考えられないくらい幼い段階での英語の学校教育を導入しています。(参考:インドネシア人の英語力

ただし、大人になってからでも、綺麗な発音を身に着けることは不可能ではありません。大人の頭の中には、幼児期にはないたくさんの余計な情報(たとえば、単語のスペルや文法、学生時代の先生の発音など←これがかなり罪深いと思います)や思い込みその他がぎゅうぎゅうに詰まっているので、それが聞き取りや発音の邪魔をしてしまうのですが。柔軟体操を続ければ体が柔らかくなるように、聞き取りと発音の能力も、思い込みや間違った情報を手放すことで、少しずつ良くなっていきます。ぜひ幼児のようなニュートラルな状態で英語を受け止めてほしいと思いますし、そのような状態を作り出せるレッスンをしたいなと思っています。

本当に英語が話せるようになりたい大人のための「最後の英会話コース」はこちら

★中高生のお子様に英検合格だけでなく良い発音も身に着けてほしいなら「中高生英検コース」