Q1.英会話スクールに通っても英語は話せるようにならないと聞きましたが、本当ですか?
いきなり直球の質問ですね(^^;
答えは、はい、でもあり、いいえ、でもあります。正確には、話せるようにならないスクールと、ちゃんと話せるようになるスクールとがあります。
そもそも、日本では英語が義務教育に組み込まれて、ほとんどの人が6年以上みっちり勉強させられます。それなのに英語を話せる日本人が少ないのはどうしてでしょうか?それには、米国国務省のFSI(Foreign Service Institute:外務省職員局)の調査データが参考になります。FSIによると、英語を母語とする国務省の研修生にとって日本語は最も習得が難しい言語グループに属しており、習得までに88週間(2,200時間)もの時間を要するとされています。これは日本語と英語の「言語間距離」が最も遠いことに起因していますので、日本人が英語を習得するのにかかる時間もほぼ同じ2,200時間だと仮定できます。※言語間距離とは、言語間の違いの程度のこと。英語と日本語では、そもそも主語・動詞・目的語(英語の語順) VS 主語・目的語・動詞(日本語の語順)というように、基本的な文構造から異なり、発音も全く異なるなど、言語間距離が極めて遠いのです。なお英語は、ドイツ語、フランス語、北欧語の折衷言語であるため、これらの言語とはきわめて近い関係にあります。欧州各国の人々の多くがそれなりに英語を話せる(文法など間違いはありますが)のは、こうした理由です。うらやましいですよね~…
日本人の場合、中学・高校で宿題も含めて1,000~1,500時間程度は英語を学んでいることを考慮すると、個人差はあれども大学生や社会人になってから少なくともさらに1,000時間程度は英語学習に取り組む必要があると考えられます。実際には、FSIでの言語学習はスピーキングを重視しますので、日本人が英語を学ぶ場合も、学校でどの程度スピーキングの練習をしたかによって、足りていない場合はより多くの学習時間が必要になります。FSIの88週間で2,200時間というのは、週5日勉強する場合、一日平均5時間の学習です。米国国務省に入るような優秀な人たちが、毎日5時間みっちり勉強して1.7年かかるのですから、語学の習得にはやはり時間がかかることがわかります。
まとめますと、語学を習得するうえで大事なことは、英会話スクールへ通うかどうかよりも、この最低でも1,000時間~という絶対的な学習時間、特にスピーキング時間を確保できるかどうかなのです。それが自分でできる人なら、どのスクールに通っても(あるいは通わなくても)話せるようになるでしょう。しかし、ほとんどの人は自分で効果的な学習スケジュールを立てて、かつそれを厳守するということができないため(それは当然です。外国語をマスターした経験がなければ当然スケジュールも立てられませんよね)、どこかの良さそうな英会話スクールに入ります。そして、英会話スクールに通っているのだから、いつか話せるようになると思いがちです。けれど現実には、英会話スクールへの通学だけで1,000時間を確保しようとする場合、週1~2回レッスンを受けるだけでは途方もない年数がかかってしまいます(週1回1時間なら年間多くても46レッスンとして、1,000時間到達まで約22年!) 。そして、いつまで経っても話せるようにならないとして、結局辞めてしまうのです。本来はレッスン以外にも自宅での予習・復習に時間をかける、オンライン英会話や学習ツール、アプリなどもフルに活用するなどしてトータルの学習時間を確保していく必要があります。たとえば、週20時間の英語学習時間を確保できるとすれば、1年間で1,000時間に到達することも可能です。 しかし、忙しい現代人の場合、週20時間という学習時間を継続的に確保し続けるのは簡単なことではありません。
そこで、話せるようになるとして最近人気が出てきているのが、レッスン以外の時間も含めて毎日の英語学習時間や進捗を専任のパーソナルコーチが徹底的に管理・サポートしてくれるコーチング式の英語スクールです。パーソナルコーチ式スクールの場合は短期間でとてつもない英語学習量を求められるため、カリキュラムをこなしていくだけでも本当にハードなのですが、そのぶん学習時間が確保され、結果として話せるようになる可能性は高いです。
しかし、いわゆる3か月や半年といった短期間のコーチング方式は、どうしても超速で英語が話せるようにならねばならないという特別な事情がある以外、JET SETイングリッシュではお勧めしていません。理由はいくつかあります。1つ目として、経済的な負担の大きさです。英語コーチングは非常に高額です。通常、オンラインで安いところでも月額10万円~25万円、3か月のコースで40万円~天井知らずです(参考:価格ドットコム)。金銭的に負担が大き過ぎます。2つ目は精神的な負担の大きさです。他の何もかもを犠牲にして英語に取り組まねばならないなど精神的な負担が大きく、家族など同居人がいればその人達の協力も必要で、とてもストレスフルで辛いです。そして英語が嫌いになってしまう可能性が高いです。
それに対してJET SETイングリッシュでは、コーチングの手法を適切に指導に取り入れ、レッスン以外にも毎日取り組んでいただく、無理のない分量の課題をお出しして、毎週その進捗をご報告いただきます。そして、コーチングスクールのように、3か月など超短期間で無理に詰め込むのではなく、英語を日常生活の中に取り入れて、細く長く続けられるようにしています。語学は継続が命で、たとえ習得したとしても、使わなければ忘れてしまうもの。短期間で苦行のように詰め込んであとは忘れる一方というのでは意味がありません。まずは、文法などの知識は話せるようになるのに最低限必要な内容にとどめ、とにかくどんどん話す経験を積んでいただきます。英語を「楽しみながら」「一生続けられる」「実益を兼ねた趣味」であり、「ご自身の世界をより充実させてくれるもの」として、取り組んでいただければと考えております。
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