英語が話せる日本人はどのくらいいるの？

日本人の英会話力の現状
世界から見た日本人の英語力
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日本人の英会話力の現状

日本人で、コミュニケーションが成り立つ程度に英語が話せる人の割合はどれくらいなのでしょうか。様々な調査結果がありますが、おおむね1割に満たない程度と言われています。

2017年に講談社が発表した「留学などの長期の海外経験がない日本人を対象にした英会話力についてのアンケート調査」では、外国人とコミュニケーションをとりたいと思っている人は68.3%もいるにもかかわらず、英語で道を聞かれたとき答えられた人は21.8%、そのうちほとんどが身振り手振りで何とか伝えたという回答で、口頭で十分伝えられたという人はわずか6%でした。また、英会話については、聞く・話すとも問題ないという人は2.5%だけで、ビジネスで通用するレベルは更に少ないという厳しい結果が出ています。これは、私の周囲の人々を見てみても、体感的に納得感のある数字です。

世界から見た日本人の英語力

日本の教育制度は世界有数の水準であり、PISA（世界学力調査）でも世界トップクラスの成績です。にもかかわらず、世界最大の成人の英語力ランキング EF EPI英語能力指数(2023)において、113の国・地域中、日本は「低い英語力」グループに入っており、順位は87位（前年の80位から7ランクダウン）でした。この成績は下位25%です。一般に「日本人は英語が苦手」と言われますが、それがデータとしても裏付けられているのです。

日本の人口は今後も減少する見込みで、観光客などのインバウンド、労働力不足を補うための在留外国人の増加などにより、日本人が外国人と働いたり英語を学習・使用する機会は少しずつ増えています。日本人にとって英語能力の重要性がますます高まっているにもかかわらず、日本人の英語力は相変わらず低レベルなのです。

これには、いくつかの原因があります。詳しくは「最後の英会話コース」に記載していますが、一朝一夕に改善できるようなものではありません。つまり、英語が話せるようになるには、義務教育に期待はできず、各自が努力するしかないのが現状です。