英語は、自然な会話ほど短い表現が使われます。逆に、話し慣れていない人の言葉は長くなりがちです。
例えば、以下の日本語を英語にすると、どうなると思いますか?
「彼は疲れて帰宅した。」
おそらく、多くの人が以下のように言うのではないでしょうか?
He was tired when he came home.
これ、間違いではないです。しかし、よりナチュラルな言い方は、こちらです。
He came home tired.
これだけです。
「疲れて」という、帰宅した時の状態を表す形容詞は、文の最後に足すだけでいいのです。これ、日本で英語を習った人からすると、結構目から鱗の言い方だと思います。
では、「ピザは温かい方が美味しい。」は何と言うでしょうか?
正解は、
Pizza tastes better hot.
です。
他にも、いろいろ応用がききます。例えば、
「彼女が泣くのを見たことがない。」
これは、彼女を見たことがない、という文章の最後に、crying(泣いている)という状態を表す言葉を足すだけでいいのです。なので、
I’ve never seen her crying.
となります。
あるいは、「私は音楽を聴きながら宿題をした。」は、
I did my homework listening to music.
です。
「テレビの修理に3万円かかった。」であれば、
I spent 30,000 yen fixing my TV.
と言えますね。
そして、さらに驚きの事実ですが、このちょい足し、1つだけではなく、複数足すことが可能なのです!例えば、
「彼は酔っぱらって転んで脚を骨折した。」
これは、Google翻訳にかけると、
He got drunk and fell down and broke his leg.
という訳文が提示されます。これ、もちろん間違いではありません。しかし、ネイティブであれば、こういう人も多いです。
He broke his leg falling down drunken.
つまり、He broke his legという文に、falling down(転ぶ)とdrunken(酔っている)が付け足されたのです。
慣れるまでは、なかなか使いづらいかもしれませんが、英語の映画やドラマを注意深く見ていると、結構よく使われています。次に英語の番組を見る際には、ぜひこの言い方を気にしてみてくださいね。