適正価格とは
あらためて考えさせられた出来事がありました。
ご存じの通り、私は英語教材・英語指導法オタクでして、日頃から可能な限りいろいろな英語関連スクールのセミナーに、有料・無料を問わず参加しています。(同業者お断りというところも多いので、身元を隠して参加することもあります…悪用など決してしないので、お許しを。学びが多そうであれば、自腹で実際に入会することもあります。それを咀嚼していずれは生徒さんに還元できるので。)
その中で、ある2つのスクールについて、メインコースの非公表の価格を同時期に知りました。それがほぼ同じだったのです。
スクールの母体や拠点、看板となる講師のかたなどは全く違うのですが、どちらのスクールも、入学・入会を熱心に勧めてきました。まあそのためのセミナーですからね。
一方のスクールでは申込期限をごくごく短い間のみに限定し、「次はもうこの講座は行わないかもしれませんし、この最高レベルの講師が揃うことはまずありません。参加したい人は今決めてください!XXX万円の価値がある講座が、今ならXX万です!一括が難しければ、2年の分割が可能です!月2万円台です!」とおっしゃいます。
半年で終わる講座ですよ。それを、2年間分割で支払わせるとか…!?
もう一方は、毎日何度もメールをしてきて、今日のメールのタイトルなど【極秘】チャンスを掴む最強の裏技、ですよ(原文を多少変えています)。もう何のメールなんだか。そして、内容はというと。
>(学費をカードで分割払いしたいけれど)クレジットカードが持てないのですが、何とか講座に参加したいです、何とかできませんか?という問い合わせが多数来ています。(←ほんとか?)答えは「大丈夫です!」クレジットカードがなくて分割ができない場合は、デビットカードで分割が可能です!デビットカードを持ってない人は、●●銀行と△△銀行は最短当日に口座開設ができて、デビットカードが数日で送られてきます。これで、XXX(スクール名)に入ることも可能になりますね。
って。正直、引きましたわ…
そのスクールは、世界最高レベルの先生としてある講師を奉っていますが、売りがTOEIC900点台後半…私の方が上ですが(^^; ぶっちゃけ、英語専門職であればTOEICは簡単すぎてなんの尺度にもなりません。(意味不明な設問があったりで、ネイティブでも満点ではなく数問間違ったりします。)世間一般の人に対してわかりやすい数字なので、私もTOEIC何点とか書きますが、そんなものよりこれまでの職歴を見たほうが余程正確にその人のレベル感がわかります。
そのスクールの別のメールでは、一括払いを強く推していて、「クレジットカード決済が失敗した場合、下記をお試しください」として、「ご利用のカード会社へ連絡して、カード上限枠を増やす」こともお勧めされていました。
それって、本当に受講生の英語力を伸ばそうと情熱を持っているスクールのやることでしょうか??無理やり支払いをさせて、ローンでがんじがらめにした挙句に、支払いが終われば用はないとばかりに、ろくに指導はしないんじゃないでしょうか。私の考えすぎですかね。
本当に英語を身に付けたいのであれば、お金をかけなくてもやりようはあります。最も効率的なやり方ではないかもしれないけれど、やらないよりはずっといいです。語学は最終的には継続ですから。学びたいけれど金銭的に苦しい方には、そういう、お金をかけずにできる方法を教えてあげるのが、本来のあるべき姿なのではないでしょうか?そして、お金に余裕ができて、それでもうちにご興味がおありでしたら、その時はうちに来てくださいね、というスタンス。ビジネスとして、それじゃだめなんですかねぇ…。そもそも、XXX万円の価値がありますが、今だけXX万円です!というのも、夢グループのCMかよ、と思ってしまったり。
「ぼったくり」は英語で?
前置きが長くなってしまいました。今回のお題は「ぼったくり」です。他意はありません。
英語では、ぼったくりは rip-offと言います。ripは本来は「(布などを)引き裂く」という意味です。Rip-offはスラング寄りの表現で、フォーマルに言うならば overpricedですね。使い方としては、
That price is a rip-off!
その値段はぼったくりだ!
というふうに用います。
また、rip+人+offだと、人を騙す、という意味になります。ぼったくりも騙しも同じグループということですかね。
She ripped me off!
彼女は私を騙したんだ!
ちなみに、ネットでよく目にするR.I.P.は、ripではなく、Rest In Peace(安らかにお眠りください=ご冥福を)の意味ですのでご注意を!
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